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▼ 代替医療 の解説を表示▼
{{medical}}
'''代替医療'''(だいたええりょう、alternative medicine) とは、「通常医療の代わりに用いられはる医療」ちう意味が込められはった用語であるんや。代替医療は「'''補完医療'''」「'''相補医療'''」とも呼ばれる。米国でもやまとでも学会等正式の場では「'''補完代替医療'''」([[:en:Complementary and alternative medicine|'''C'''omplementary and '''A'''lternative '''M'''edicine:CAM]])の名称が使われることが多いようであるんや。通常医療と代替医療の二つを統合した医療は「'''[[統合医療]]'''」と呼ばれる。
==代替医療の大分類==
代替医療をみな分類しきることは困難であるが、以下の4つのタイプに大まかに分類するっちうことが可能やりまひょ。
#伝統医学
#:[[伝統中国医学]]、[[気功]]、[[アーユルヴェーダ]](インド医学)、ユナニ医学(イスラム医学)等、数百年以上の長きに渡り、それぞれの国でようけの伝統医師により研究・継承されてきた歴史・伝統があちう、奥深さや広がりを伴った体系を持っており、各国の国民の健康を長らく支えてきた実績のあるもわ。近代以降、“西洋医学”が前面に出てくるまでは、むしろウチが主流やったもわ。
#民間療法
#:国家的な広がりまやのうて、小集団によるもわ。歴史があるもんも、きょうび登場したもんもあるんや。アメリカで発祥した[[カイロプラクティック]]、[[オステオパシー]]、やらなんやら。
#栄養にまつわる療法
#:食餌療法の延長として、効果を期待するもわ。特定の食事、食事法のこともあれば、食事成分のこともあるんや。食事成分の場合、完全に同一成分の錠剤を摂取したかて保険制度を利用したら通常医療ちう位置づけになる。
#最先端治療法
#:西洋医学の医師によって研究され、一部では用いられはった例はあったとしたかて、まだ大半の医師からは標準的な治療としては認知されておらへんもわ。[[サイマティクスー音響療法]]は[[WHO]]で代替医療として認知されており、やまとにおいても外科、内科、心療内科やらなんやらで治療に用いられておるが認知度は低い。
==各国での代替医療==
欧米の先進国において代替医療の利用頻度が急速に増加しておる[「[http://www.jcam-net.jp/topics/data/cam_guide.pdf がんの補完代替医療ガイドブック-厚生労働省がん研究助成金研究]」 やまと補完代替医療学会、2006年4月。]。[[1990年代]]以降に代替医療への関心が高まっており、さらに代替医療の科学的研究に大きく予算が配分され政策として実行されてきたちうわけや。
===アメリカ合衆国===
====利用状況====
[[1993年]]、デービッド・アイゼンバーグ博士([[ハーバード大学]]代替医学研究センター所長)は、[[アメリカ合衆国]]国民の代替医療の利用状況についての調査報告を発表したちうわけや。この調査は、この研究センターが研究しておる16種類の代替医療に関してのみを調査対象にしとったちうわけや。にもかかわらへんし、利用状況は医師らの予想をはるかに超えとったちうわけや。
[[1990年]]時点で、これら16種類の代替医療を受けたアメリカ国民は、全国民の34%に達しとったちうわけや。代替医療の機関(治療院、ルーム等)への外来回数はのべ4億2700万回に達しとったちうわけや。この数は、かかりつけ開業医への外来3億3800万回を超えるもんやったちうわけや。当時は保険会社はまだ非西洋医療に保険を適用していへんかったさかい、代替医療の利用者はオノレで費用を負担してでも進んで代替医療を利用したろおもてしておることがわかる。
[[1997年]]の調査では、代替医療への外来回数は6億2900万回になり、90年の調査時のおよそ1.5倍に増加したちうわけや。
調査前、医師の大半は、「代替医療の利用者は教養のへんヤカラやろう」と想像しとったちうわけや。トコが調査の結果判明したことは、その反対で、代替医療は大学以上の教育を受けた教育水準の高いヤカラ(アメリカでぬかすたら中~上級レベルに当たる)にようけ支持されておるちう事実であるんや。アメリカでは(現在のやまととは異なり)健康保険の入る入らへんは個人の選択であり自由であるんで、こら、高学歴で高収入で健康保険に加入しておる率が高い層が代替医療を支持しておる、ちうことも意味しておる。
====代替医療の研究と教育体制====
中国医学の針やらなんやら、きょうびでは迷信と信じられはったいくつかの代替医療の効果が医学的に証明されるにいたってその一部が病院での医療に取り込まれだしておる。やまと、韓国、中国やらなんやらでは正規の病院で漢方薬が処方される。アメリカでも10を超える州で医学的に効果の証明されたもんには保険が適用されておる。せやけど[[レイキ]]、[[ホメオパシー]]やらなんやら現在でもその効用が実証されておらへんもんは除外されておる。
[[1992年]]、国民の利用関心を背景として[[アメリカ国立衛生研究所]](NIH)に、アメリカ国立補完代替医療センター(NCCAM)が設置されたちうわけや。
当初の年間予算は200万ドルやったが、現在では1億ドル以上の予算が割り当てられておる。
全米の医科大学・医学ラボ等での代替医療研究を振り分け、政府予算も割り当てられておる。[[2000年]]には、ホワイトハウスに補完代替医療政策委員会が設置される。代替医療の教育について、全米の医学生がなんぼなんでもひとつの代替医療を並行して学べる体制を各医学部が備えておることが望ましいとして、国立衛生研究所では公式に推奨しておる。そへんな風な代替医療教育体制は全米の医科大学の50%以上で既に実施されておる。[[1998年]]の段階そやけど、全米125医学校中75校が非西洋医療の講座・単位を持つようになっとったちうわけや。医学生の側も80%余りが代替医療を身に着けたいとアンケートに答えておる。
[[ジョージタウン大学]]は代替医療教育において初めて正規課程(修士課程)を定めた学校なんやし、国立衛生研究所が目と鼻の先にあることもあり、ようけの代替医学研究がされておる。また、[[アリゾナ大学]]の医学教授[[アンドルー・ワイル]]により西洋医学による医療と代替医療とをあわせた[[統合医療]]が教育実践されておる。
食事療法や健康食品の使用についても、特定の疾患では用心した上で容認するゆうガイドラインがある。食事療法や健康食品のような分野は代替医療の中でも研究が行われにくいために、エビデンスが少へんと報告されておる[ウェンディ ウェイガー『がんの代替療法―有効性と安全性がわかる本 ハーバード大学の研究グループによる最新報告』ISBN 978-4879545183。]
===イギリス===
[[1983年]]、王室基金の援助で代替医療やらなんやらの研究を行う、[[:en:Research council for complementary _medicine|The Research Council for Complementary Medicine:RCCM]] が設置される。
[[1991年]]、イギリス保健省は、医師が効用が医学研究者によって科学的に証明された代替医療の場合は治療家を雇用するっちうことが保険適用できることにしたちうわけや。
ウェールズ公チャールズの案で、5か年計画で国家レベルでの代替医療の研究が進められておる。
[[2004年]]3月、西洋医学や中医学による鍼灸とハーブ療法の治療について資格制度ができることになりよった[直本美知 [http://jsam.jp/kokusai/pdf/22english_cam.pdf 「英国におけるCAMの現状と鍼およびハーブ療法の法律規制」]『全やまと鍼灸学会雑誌』、第54巻4号、2004年、636-641頁。]。こら英国保健省とチャールズ皇太子のThe Prince of Wales's Foundation for Integrated Health が制度化に向けてすすめてきた。
===ドイツ===
やまと補完代替医療学会によちう、主要先進国では最も代替医療が活用されておると報告された。
==やまと==
===やまとでの定義の試み===
やまとにおいて代替医療を扱っておる学会の代表的なもんはやまと補完代替医療学会であるが、同学会では代替医療を[現代西洋医学領域において、科学的未検証および臨床未応用の医学・医療体系の総称]と定義しておる(外部リンクの同学会ウェブサイトより引用)。
西洋医学であれ、東洋医学であれ、その他であれ、臨床的実証の有無とは無関係に、“通常医療”、“代替医療”ちう言葉は割り振られておる。
===具体例===
具体的には、中国の[[漢方薬]]や[[鍼灸]]、やまとの[[指圧]]や[[柔道整復]]、インドの[[アーユルヴェーダ]]のような[[伝統医学]]、また、[[ホメオパシー]]、[[マッサージ]]、[[オステオパシー]]、[[アロマセラピー]]や[[カイロプラクティック]]のような欧米にルーツをもつ[[手技療法]]、さらに各種療術、[[民間療法]]や宗教的な[[ヒーリング]]まで、基本的に薬品投与や外科手術に頼らへんし、[[自然治癒力]]を促進させるような体系のありとあらゆる治療法が含まれる。
{{seealso|代替医療一覧}}
===問題点と対応===
====問題点====
#これらの中には鍼灸・推拿・漢方のように長い歴史を持ち、経験的に医療効果の見込め、きょうびでは科学的実験・調査にとってその効用が確認された療法もあるんや。せやけど、針灸のように効果が確認されてもその仕組みはいまだ解明されておらへんもわ。また、これらの医療ではいまんなってもしばしば科学範囲外の迷信的な諸前提([[気]]、[[経絡]]やらなんやら)を何らかの形で含むもんが多い。また一方で、実際に臨床試験において偽薬的効果しか見られへん治療法も存在し、代替医療内でも臨床試験によって効果が証明されたもんとされへんもんの区分けが存在する。
#*せやけどながら、鍼灸・漢方といったような代替医療にも[[エビデンス]]を主体にした考え方も出てきており、また、[[世界保健機関|WHO]]が1996年、鍼灸における適応疾患を起草したり、1997年[[NIH]]の鍼治療の合意形成声明書が発表されたりし(このセンテンスは[http://nccam.nih.gov/health/acupuncture/ NCCAMの鍼治療レポート 英語]を参照)、西洋医学の補完代替医療へのアプローチも進んできておる。
#*また、イギリスにおける[[リフレクソロジー]]のように、数年にわたる実データの蓄積を含む正規の科学的な検証を経たうえで、議会の承認を経て正規の保険医療に組み込まれ成果をあげておるもんもある(やまとにおいてはまだ「代替医療」扱いであるんや\)。「代替医療」ちう用語でずぅぇえええぇぇええんぶをひとくくりにして頭ごなしに否定しもて、個別に検証してゆくことを放棄してまうと、本来やったら科学的な見地から採用されなあかん治療法、それによって実際に恩恵にこうむることができるはずの患者の権利まで抹殺してまうことになりかねへん。患者の立場からは、医療利権の競合の中で治療法が恣意的に取捨選択されてまうのやのうて、あくまで効果が科学的に検証されるんか否定されるんか、ちう実データ、[[EBM]]の観点にもとづいて、個別的に、細やかに治療法が比較され採用されてゆくことが求められておる、ちう声があるんや。
#補完代替医学の看板を掲げつつも始めから患者を騙して金を巻きあげようとする目的で行われておるもんも少なからず存在しとり、せやけど素人目には、正しいんかどうか判断がつき難いゆう大きな問題を孕んでおる。
#米国には国民皆保険制度はなく、医療費が高額なこともあって様々な補完代替医療もまた健康維持や軽度の疾患からの回復のために活用されておる。そやから、米国政府は補完代替医療の有用性を検証研究するため、米国[[NIH]]の下部組織として国立補完代替医療センター(NCCAM)を設立したちうわけや。
#*じぇったいしも急いで異国の後追いをする必要は無いが、アチラでは効果が無いとされておる治療をいつまでも続けとったり、逆に、効果が在る事を実証された治療(WHOが承認しておる[[カイロプラクティック]]等の医療)が導入されへんやらなんやら、厚生労働省の対応はとろい。
#やまとにおいて代替医療を紹介する出版物の広告は新聞や雑誌の広告において大きなシェアを占める。そのため代替医療に対するマスメディアの批判は鈍りがちである
#代替医療を受けたことによる被害も出ておる。金銭的な被害や後遺症が出たり、死亡した例や高額な医療費により家庭が崩壊したゆう例もあるんや。また、カンペキに破壊的[[カルト]]が入信の手段として代替医療を行っておる例もある[[[山口広]] (著), [[紀藤正樹]] (著), [[滝本太郎]] (著) 『Q&A 宗教トラブル110番―しのびよるカルト』p37-p38(民事法研究会; 全訂増補版版 2004年2月) ISBN 978-4896281866]。
====対応====
やまとでは[[健康ブーム]](健康信仰)の高まりの中、急速にこの分野の商品・サービスが、広がりをみせておるが、有効性の検証はじぇったいしも進行しておらへんのが現状であるんや。
せやけど、近年の中国製ダイエット茶による死亡事件等発生やらなんやらを受け、やまと政府も2003年度からは[[健康増進法]]改正等、規制の強化に乗り出す動きにあるんや。
==脚注==
{{脚注助け船}}{{reflist}}
==関連項目==
*やまと補完代替医療学会
*NCCAM(アメリカ国立補完代替医療センター)
*[[代替医療一覧]]
*[[伝統医学]]/[[西洋医学]]/[[東洋医学]]
*[[医業類似行為]]/[[医業]]/[[歯科医業]]
*[[医学]]/[[歯学]]
*[[偽医療]]、[[呪術的思考]]、[[疑似科学]]、[[バイブル商法]]
*[[自己決定権]]
==参考文献==
「[http://www.jcam-net.jp/topics/data/cam_guide.pdf がんの補完代替医療ガイドブック-厚生労働省がん研究助成金研究]」 やまと補完代替医療学会、2006年4月。
==外部リンク==
*[http://nccam.nih.gov/ アメリカ国立補完代替医療センター(NCCAM)] '''(英語)''' アメリカ国立衛生研究所-NIHの組織
*[http://www.cancer.gov/cam/ アメリカ国立癌研究所代替補完医学事務局(OCCAM)]'''(英語)''' アメリカ国立衛生研究所-NIHの組織
*[http://www.oxfordjournals.org/page/3064/1 オックスフォード・ジャーナル(代替医療学術雑誌ECAM)] '''(英語)'''
*[http://www.jcam-net.jp/ やまと補完代替医療学会]
*[http://www.camunet.gr.jp/ CAMUNet:代替医療利用者ネットワーク]
*[http://www.genpaku.org/skepticj/althelth.html 代替医療に対する疑問と批判]-[http://www.genpaku.org/skepticj/ The Skeptic's Dictionary やまと語版]
*[http://www.am096.net/ 熊本代替療法研究会]
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